デフファイ技術予測の実現時期の回答構造

  • 近藤 悟
    財団法人未来工学研究所主任研究員

書誌事項

タイトル別名
  • The Structure of Answers on the Realization Time in the Technology Forecast Survey by Delphi Method

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説明

国や民間企業が将来の技術開発計画を立案する際には、今後の技術発展の方向を把握しておく必要があり、この技術発展の方向を予測する重要な活動がいわゆる「技術予測」である。この技術予測の手法にはいろいろなものが開発されている。ちなみに科学記述庁では、昭和46年以来、約5年ごとに「デルファイ法」により技術予測調査を実施してきており、昭和62年9月に第4回目の予測結果を発表した。この技術予測調査は世界でも類を見ない大規模なもので、国や民間企業での技術開発計画立案の羅針盤として期待されている。科学技術庁の今回の技術予測の特徴や読み方(企業の技術開発計画への活用等)については、いくつか報告がなされている。しかし、「デルファイ法」についての手法面からの分析はほとんどなされていないのが現状である。今後より有効な技術予測を実施して、その結果を技術開発計画に活用していくためには、手法面についても検討しておく必要がある。本論文では、特に予測された「実現時期」に着目して、実現時期やそのバラツキと回答特性との関連、高い信頼性が得られると思われる回答者数や予測期間、楽観的予測と悲観的予測との比較、繰返しアンケート調査の収れん効果等いくつかの面から、科学技術庁の技術予測調査結果を題材に、「デルファイ法」の手法に対する考察を試みた。

収録刊行物

  • 研究 技術 計画

    研究 技術 計画 3 (3), 265-273, 1988

    研究・イノベーション学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001204640899840
  • NII論文ID
    110003775660
  • DOI
    10.20801/jsrpim.3.3_265
  • ISSN
    24327123
    09147020
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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