2010年問題の解決策を考える  ドラッグリプロファイリング研究

  • 水島 徹
    熊本大学薬学部附属創薬研究センター・大学院生命科学研究部
  • 難波 卓司
    熊本大学薬学部附属創薬研究センター・大学院生命科学研究部

書誌事項

タイトル別名
  • Drug re-profiling strategy for drug development
  • ドラッグリプロファイリング研究
  • ドラッグリプロファイリング ケンキュウ

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抄録

2010年問題の本質は, 大手製薬企業における主力医薬品の特許切れではなく, それに代わる新薬開発の停滞である. この主な原因は臨床試験で予想外の副作用が発見され, 多額の費用を投じて開発した医薬品を発売できないことである. そこでわれわれが注目しているのは, ヒトでの安全性が確認されている既存薬(臨床で使われている医薬品)の作用を最新の研究手法を用いて網羅的に解析し, 新しい薬理作用を発見し別の疾患治療薬として開発する研究(ドラッグリプロファイリング研究(DR研究))である.<br>DR研究の利点は, 臨床試験が予期せぬ副作用で失敗する確率が格段に低いこと, および医薬品開発にかかる時間とコストを削減できることである.

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参考文献 (27)*注記

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