ジムボールを用いた脊柱可動性運動による脊柱彎曲角の変化

  • 江口 淳子
    川崎医療福祉大学 医療技術学部リハビリテーション学科
  • 渡邉 進
    川崎医療福祉大学 医療技術学部リハビリテーション学科
  • 小原 謙一
    川崎医療福祉大学 医療技術学部リハビリテーション学科
  • 石田 弘
    宿毛診療所 リハビリテーション科

書誌事項

タイトル別名
  • Change in Spinal Curvature after Spinal Mobilization Exercise Using a Gym Ball
  • ジム ボール オ モチイタ セキチュウ カドウセイ ウンドウ ニ ヨル セキチュウ ワンキョクカク ノ ヘンカ

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説明

本研究では,ボールを用いた脊柱可動性増大運動の介入を行うことで生じる脊柱の彎曲角の変化を検討することを目的とした。対象は,下肢・体幹に疾患の無い健常男性10名(平均21±1.1歳)とした。脊柱彎曲角の測定には脊柱計測分析器を用いた。指標は体幹傾斜角,胸椎彎曲角,腰椎彎曲角,仙骨傾斜角とした。立位での体幹屈曲時の脊柱彎曲角を介入前後で計測した。介入はリラックスしてボール上に60秒間腹這位をとることとした。介入前後の脊柱彎曲角をWilcoxonの符号付順位検定を用いて比較した(p<0.05)。その結果,体幹傾斜角と仙骨傾斜角は介入後に有意に増大し,腰椎彎曲角は有意に減少した。これらの結果から,ボールを用いた脊柱可動性増大運動は,脊柱の彎曲角,主に仙骨傾斜角に影響を及ぼすことが示唆されていた。<br>

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