Timed“Up and Go”testにおける上肢使用法に関する考察

  • 松本 和久
    明治鍼灸大学附属病院 リハビリテーションセンター 京都府地域リハビリテーション南丹地域支援センター
  • 木村 篤史
    明治鍼灸大学附属病院 リハビリテーションセンター
  • 松本 渉
    明治鍼灸大学附属病院 リハビリテーションセンター

書誌事項

タイトル別名
  • Effect of Using the Upper Limbs in the "Timed Up and Go Test"
  • Timed Up and Go test ニ オケル ジョウシ シヨウホウ ニ カンスル コウサツ

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説明

膝を押す立ち上がり(膝押し群)と坐面を押す立ち上がり(坐面押し群),および肘掛けを押す立ち上がり(肘掛け押し群)にて,最大努力速度でのTimed“Up and Go”test(TUG)を,平均年齢20.4±0.7歳の健常女性8名を対象に10 kgの負荷を課して測定した。それぞれの結果の有意水準は5%でWilcoxonの符号付き順位検定を行った。膝押し群は,坐面押し群と肘掛け押し群の両群に対して有意に遅かった(p<0.01)が,坐面押し群と肘掛け押し群の間には有意差を認めなかった。このことから,これまでのTUGの報告は再度検証する必要があり,TUGの計測には高さの等しい肘掛け椅子を使用する方法に統一する必要があると考えた。また肘掛けのない椅子を用いる場合には,具体的な教示をすることが必要と考えられた。<br>

収録刊行物

参考文献 (15)*注記

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