書誌事項
- タイトル別名
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- Comparison of affective and action responses of male delinquents and students in empathy arousing situations
- ダンシ ヒコウ ショウネン ト ダンシ ガクセイ ノ キョウカン カンキ バメン ニ オケル カンジョウ ヤ タイショ ニ ツイテ ノ ハンノウ ノ ヒカク
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抄録
<p>非行少年や犯罪者について,共感性に焦点を当てた研究がなされてきた。しかし,共感を喚起させるさまざまに異なった状況における非行少年や犯罪者の感情や対処についての反応の特徴を明らかにすることも大切である。したがって,少年鑑別所在所中の男子非行少年(n=174)と男子学生(n=164)の反応を比較することにした。共感を喚起させる3場面における感情的反応の指標として並行的感情,他者指向感情,行動的反応の指標として衝動的援助,統制的援助,回避的対処が測定された。Davidによる共感の組織モデルに基づいて構築したモデルについて共分散構造分析を行った結果,双方の感情的反応は統制的援助に正の影響を与えていた。反対に,並行的感情は衝動的援助に正,回避的対処に負の影響を与えていた一方,他者指向感情は衝動的援助に負,回避的対処に正の影響を与えていた。さらに,非行少年は学生に比べて並行的感情,統制的援助,回避的対処が少なく,加えて,他者指向感情,衝動的援助が多い傾向にあった。</p>
収録刊行物
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- 犯罪心理学研究
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犯罪心理学研究 55 (2), 1-13, 2018
日本犯罪心理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204644131712
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- NII論文ID
- 130006708458
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- NII書誌ID
- AN00206218
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- ISSN
- 24242128
- 00177547
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- NDL書誌ID
- 028889341
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可