健常成人の後方歩行の特徴

  • 大杉 紘徳
    聖隷クリストファー大学 リハビリテーション学部理学療法学専攻学部生
  • 美和 香葉子
    聖隷クリストファー大学 リハビリテーション学部理学療法学専攻学部生
  • 重森 健太
    聖隷クリストファー大学 リハビリテーション学部理学療法学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • Characteristics of Backward Walking of Healthy Adult
  • ケンジョウ セイジン ノ コウホウ ホコウ ノ トクチョウ

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抄録

本研究の目的は,健常成人における後方歩行の特徴を明らかにすることである。対象は,当大学学部生27名(男性17名,女性10名)であった。測定項目は,10 m前方歩行,10 m後方歩行とし,後方歩行の終了直後にはVAS(visual analog scale)を測定し,主観的な恐怖感を確認した。なお,歩行速度は被検者の自由な速度(自由歩行)とし,歩行に要した時間(所要時間)と歩数,そして実際の歩行距離を測定した。結果,後方歩行は前方歩行と比較して,歩幅の減少(p<0.001),歩行率の減少(p<0.05),歩行速度の低下(p<0.001),歩行比の低下(p<0.001)が認められた。恐怖感は後方歩行とは関係が無かった。以上のことから,健常成人の後方歩行は,心因的要因に左右されることなく,歩幅を大きく減少させることにより,歩行速度及び歩行比を制御していることが示唆された。<br>

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参考文献 (18)*注記

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