脳機能再構築に関する脳機能画像診断の実際

  • 加藤 宏之
    国際医療福祉大学臨床医学研究センター 神経内科

書誌事項

タイトル別名
  • Functional Neuroimaging Techniques for the Detection of Brain Reorganization after Stroke
  • 特集 脳機能再構築に関する脳機能画像診断の実際
  • トクシュウ ノウ キノウ サイコウチク ニ カンスル ノウ キノウ ガゾウ シンダン ノ ジッサイ

この論文をさがす

抄録

脳卒中後に見られる片麻痺の回復の脳内機序の詳細は不明である。最近開発されたfunctional MRI(fMRI)や光トポグラフィー(NIRS)を用いると脳卒中患者の麻痺手運動時の脳活動を非侵襲的に画像化することができる。また,拡散テンソル・トラクトグラフィーにより錐体路を描出することもできる。これらの評価法により,片麻痺の回復には,既存の運動ネットワークの損傷の程度に応じて,可逆的障害からの回復や大脳皮質運動ネットワークの再構築を駆使して,運動機能を回復させることを示唆するデータが得られている。さらに,この機能回復には発症後1ないし2ヶ月の臨界期が存在することも示唆されている。<br>

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (28)*注記

もっと見る

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ