健常成人における頭蓋脊椎角と頸部屈筋群機能との関係

  • 中丸 宏二
    寺嶋整形外科医院 リハビリテーション科 首都大学東京大学院 人間健康科学研究科
  • 相澤 純也
    了徳寺大学 健康科学部理学療法学科
  • 小山 貴之
    日本大学 文理学部体育学科
  • 新田 收
    首都大学東京大学院 人間健康科学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • Relationship between Craniovertebral Angle and Function of the Neck Flexor Muscles in Healthy Adults
  • ケンジョウ セイジン ニ オケル トウガイ セキツイカク ト ケイブ クッキングン キノウ ト ノ カンケイ

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抄録

〔目的〕健常成人の頭蓋脊椎角が小さいと,頭頸部屈曲テストの高い段階において胸鎖乳突筋の活動が大きくなるか否かを調べることを目的とした。〔対象〕健常成人男性10名を対象とした。〔方法〕座位での頭部前方位姿勢を評価するために頭蓋脊椎角の測定を行った。また頭頸部屈曲テストでの胸鎖乳突筋の活動を表面筋電計で計測した。〔結果〕頭頸部屈曲テストでの高い圧力段階(30 mmHg)において,胸鎖乳突筋の活動と頭蓋脊椎角との間に有意な負の相関が認められた(r= -0.75)。〔結語〕頭蓋脊椎角が小さい健常成人では,頭頸部屈曲テストの高い圧力段階(30 mmHg)において胸鎖乳突筋の活動が他の段階と比較して有意に大きくなったことから,不良姿勢が頸部表層にある頸部屈筋群の活動に影響を及ぼすことが示唆された。<br>

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