介護保険制度を利用した住宅改修による生活機能への影響

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タイトル別名
  • Effects of Home Improvements Funded by the Long-Term Care Insurance Program on Daily Life Activities
  • カイゴ ホケン セイド オ リヨウ シタ ジュウタク カイシュウ ニ ヨル セイカツ キノウ エ ノ エイキョウ

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抄録

〔目的〕各専門職が連携し,多角的な視点から住宅改修を行うことが,要介護高齢者の生活機能に影響を及ぼすかどうかを検討することである。〔対象〕2006年4月以降に介護保険給付を申請し,住宅改修を実施した55名(男性27名,女性28名,74.2±10.0歳)で,主な疾患は中枢神経疾患,整形外科疾患,循環器疾患であった。〔方法〕住宅改修の前後において,要介護度と立位動作や移動動作に関する認定調査の結果について比較した。さらに,認定調査の項目において,改善及び維持に関与した改修場所を検討した。〔結果〕住宅改修の場所は,トイレ,浴室及び玄関で,いずれの場所についても手すりの設置が最も多かった。住宅改修後に,要介護度が有意に改善された。具体的な認定調査の項目としては「移動」,「排尿」,「日中の生活」,「外出の頻度」が有意に改善された。「日中の生活」と「外出の頻度」の改善及び維持に影響を与えたのは,玄関の改修であった。〔結語〕家屋構造の環境面,在宅生活での実用性,身体的な機能性などの視点から,利用者に適した住宅改修を行うことは,生活機能の改善及び維持に有用であることが示唆された。<br>

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