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- 高木 綾子
- 九州大学病院 病態修復内科学
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- 有信 洋二郎
- 九州大学病院 病態修復内科学
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- 入野 健佑
- 九州大学病院 病態修復内科学
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- 猪口 翔一朗
- 九州大学病院 病態修復内科学
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- 押領司 大助
- 九州大学病院 病態修復内科学
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- 大田 友里
- 九州大学病院 病態修復内科学
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- 久本 仁美
- 九州大学病院 別府病院
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- 綾野 雅宏
- 九州大学病院医学研究院 応用幹細胞医科学講座 がん幹細胞医学分野
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- 木本 泰孝
- 九州大学病院 別府病院
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- 三苫 弘喜
- 九州大学病院 病態修復内科学
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- 赤星 光輝
- 九州大学病院 病態修復内科学
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- 新納 宏昭
- 九州大学病院 臨床教育研修センター
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- 塚本 浩
- 九州大学病院 病態修復内科学
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- 赤司 浩一
- 九州大学病院 病態修復内科学
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- 堀内 孝彦
- 九州大学病院 別府病院
説明
<p> 抗原特異的な受容体を持たず,自然免疫に働くリンパ球,innate lymphoid cells(ILCs)が注目されている.ILCsは,ヘルパーT細胞サブセット(Th1, 2, 17)に対応した3つのサブセット(ILC1, 2, 3)に分類され,それぞれに特異的なサイトカイン産生パターンを有する.ILCsは感染防御に働く一方,慢性炎症性疾患の増悪因子になる.アレルギー性疾患や自己免疫性疾患で,罹患組織や末梢血においてILCsが増加し,疾患活動性と相関すると報告された.ILC3は,IL-17やIL-22などのTh17サイトカインを産生するが,乾癬性関節炎や強直性脊椎炎では,患者の末梢血や関節液において,CCR6陽性ILC3やNKp44陽性ILC3が増加している.関節リウマチにおいても,これらのILCがTh17サイトカイン産生を介して,病態の形成に関与している可能性が考えられる.</p><p> 我々はコラーゲン誘導関節炎(CIA)モデルマウスにおいて骨髄,脾臓,末梢血,リンパ節,及び関節など局所におけるILCを同定し,その機能解析を行った.関節炎発症マウスの末梢血や関節液では,CCR6陽性ILC3が増加しTh17サイトカインの発現が高かった.一方,NKp46陽性細胞はそのほとんどがILC1のマーカーであるNK1.1陽性であり,Th1サイトカイン発現が高かった.また,関節リウマチ患者と変形性関節症患者の滑液中のILC分画に関しても検討を行っている.</p><p> 関節炎モデルにおけるILCの動態とヒト検体での検討結果について,文献的考察を加え報告する.</p>
収録刊行物
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- 日本臨床免疫学会会誌
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日本臨床免疫学会会誌 39 (4), 380b-380b, 2016
日本臨床免疫学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204651600896
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- NII論文ID
- 130005407782
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- ISSN
- 13497413
- 09114300
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可