P7-034 IgG4関連疾患症例血清中のマイクロRNAの網羅的解析

  • 山本 元久
    札幌医科大学医学部 消化器・免疫・リウマチ内科学講座
  • 矢島 秀教
    札幌医科大学医学部 消化器・免疫・リウマチ内科学講座 札幌同交会病院
  • 清水 悠以
    札幌医科大学医学部 消化器・免疫・リウマチ内科学講座
  • 鈴木 知佐子
    札幌医科大学医学部 消化器・免疫・リウマチ内科学講座
  • 苗代 康可
    札幌医科大学医学部 消化器・免疫・リウマチ内科学講座
  • 高橋 裕樹
    札幌医科大学医学部 消化器・免疫・リウマチ内科学講座

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抄録

【目的】近年,IgG4関連疾患では病変組織にToll-like受容体(TLR)-7の高発現が報告されている.まだそのリガンドが何かは不明であるが,その候補の一つにマイクロRNAがある.そこで私たちは,IgG4関連涙腺・唾液腺炎(IgG4-RDS)患者血清を使用し,マイクロRNAを網羅的に解析し,疾患特異性や治療に関連するマイクロRNAの探索を実施した.【方法】対象はIgG4-RDS 9例,シェーグレン症候群(SS)3例,健常人3例の保存血清である.東レ社製高感度DNAチップ3D-Geneを使用し,IgG4-RDSに特異的なマイクロRNAを抽出した.またIgG4-RDS 3例の治療前後の血清を用い,病態に相関するマイクロRNAを抽出した.【結果】健常人と比較して,IgG4-RDSにおいて17個のマイクロRNAの発現が有意に亢進していた.これらはSS症例と重複していなかった.この中で治療前後において有意な変化を示したマイクロRNAはmiR-320c,miR-6501-3p,miR-6750-5pであった.【結論】IgG4-RDSではmiR-320c,miR-6501-3pおよびmiR-6750-5pが疾患特異性,疾患活動性を反映するバイオマーカーとして抽出された.

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