障害児を育てる親のストレスについて

書誌事項

タイトル別名
  • Parental Stress from Caring for Children with Disabilities
  • ショウガイジ オ ソダテル オヤ ノ ストレス ニ ツイテ

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説明

HolroydのQRSの因子分析により、55項目、11尺度から成るQRS簡易型を作り、障害児を育てる親のストレスを測定した。先づ、わが国の障害のない子の親と障害児の親を比べたが、11尺度のすべてで前者に比べ、後者のストレスが高かった。次に、障害児の親をとり上げた。子どもの性差による親のストレスは差異がなかった。年少児の親のストレスが年長児の親に比べて低かった。重度重複障害児の親のストレスが、進行性筋ヂストロフィー児、自閉症児、精神遅滞児、肢体不自由児の親に比べて高かった。最後に、わが国と英国の障害児の親を比較した。社会的孤立と身体能力の制限の2尺度では、わが国の親のストレスが英国の親に比べて高く、精神的苦悩、家族への負担、経済問題、家族和合の欠如、子どものケアーの5尺度では逆となった。また、子どもを性差、年齢差、障害の種類によりわけ、両国の親のストレスの比較を行った。

収録刊行物

  • 特殊教育学研究

    特殊教育学研究 32 (2), 11-21, 1994

    一般社団法人 日本特殊教育学会

被引用文献 (6)*注記

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