発達障害児の親に対するペアレント・トレーニング参加がスタッフに与える効果

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of Teaching Graduate Students to Train Parents of Children With Developmental Disabilities
  • 発達障害児の親に対するペアレント・トレーニング参加がスタッフに与える効果 : 大学院生を対象とした支援者養成の試み
  • ハッタツ ショウガイジ ノ オヤ ニ タイスル ペアレント ・ トレーニング サンカ ガ スタッフ ニ アタエル コウカ : ダイガクインセイ オ タイショウ ト シタ シエンシャ ヨウセイ ノ ココロミ
  • ―大学院生を対象とした支援者養成の試み―

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抄録

本研究は、発達障害児の親に対するペアレント・トレーニングにスタッフとして参加した大学院生のうち、親面接を担当した5名を対象に、参加後の変容について検討した。親面接担当スタッフは、事前にペアレント・トレーニングに関する学習や演習を行い、実際のペアレント・トレーニングでは親への講義やグループワークにおける面接を担当した。ペアレント・トレーニング参加後、子育て支援に対する効力感に関して、託児担当スタッフには変化がみられなかったが、親面接担当スタッフは5名中3名で有意に向上し、「育児不安に対する支援」と「支援環境の整備」は5名全員に向上が認められた。また、面接の進め方に対する親からの評価が高くなり、スタッフの面接技術や話し方が変化したと推察された。これらの結果から、ペアレント・トレーニングにスタッフとして参加し、親への講義や面接を行うことが、発達障害児の親および子育てに対する支援者を養成する一助となる可能性が示唆された。

収録刊行物

  • 特殊教育学研究

    特殊教育学研究 50 (4), 383-392, 2012

    一般社団法人 日本特殊教育学会

被引用文献 (1)*注記

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