動作論的視点から口蓋裂児の発語訓練を試みた事例

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タイトル別名
  • THE SPEECH TRAINING OF CLEFT PALATE IN THE POINT OF MOTER ACTION THEORY
  • ドウサロンテキ シテン カラ コウガイレツジ ノ ハツゴ クンレン オ ココロ

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抄録

本児は、口蓋裂のため開鼻声音となり、Ka行音をHa行音に、Ra行音をNa行音に発語していた。筆者は、脳性マヒ児の発語動作訓練を工夫し、週に1度、1時間ずつ2ヶ月間にわたり、発語訓練をした。訓練は、経過から3つの段階に分けて考えられる。1)Ka行音とHa行音の相違、Ra行音とNa行音の相違を聴覚で区別する訓練、2)Ka行音、Ra行音の発語動作訓練(口動作の訓練、とくに舌口内壁つけの訓練)、3)Ka行音、Ra行音の入った概念語を獲得する訓練。その結果、Ka行音とRa行音の発語動作ができるようになり、Ka行音やRa行音の入った概念も把握できた。

収録刊行物

  • 特殊教育学研究

    特殊教育学研究 16 (1), 37-42, 1978

    一般社団法人 日本特殊教育学会

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