重度精神遅滞児の自己刺激行動 : 1.施設の生活事態差が及ぼす影響度による検討

書誌事項

タイトル別名
  • SELF-STIMULATIVE BEHAVIOR OF THE SEVERELY MENTALLY RETARDED CHILDREN : 1. EFFECTS OF THE SITUATIONS IN AN INSTITUTION
  • ジュウド セイシン チタイジ ノ ジコ シゲキ コウドウ 1 シセツ ノ セイ

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抄録

自己刺激行動(SSB)に耽ることは人や物との交渉による成長の機会を失うことにつながる。SSBの性質を検討するために、施設の生活事態差がSSBと外界に向けられた行動(ODB)に与える影響を時間見本法、行動目録法によつて調査した。結果は1、大集団のディルームの自由時間事態でSSBが最も多くODBが少ない。療育事態では<SSBの低減、ODBの増大>の方向へ伸び、食事事態では<SSB、ODBともに減少>する。2、事態差がSSB、ODBに与える影響には個人差がある。クラスタ分析によつて、事態差に影響されず常にSSBが多くODBの乏しいグループI、II、SSB、ODBが比較的多く共存するグループIII、療育事態で<SSBの減少・ODBの増大>の方向へ大きく伸びるグループIV、Vが見出され、各グループのSSB、ODBの特徴から重度精神遅滞児のSSBについての検討が行なわれた。

収録刊行物

  • 特殊教育学研究

    特殊教育学研究 16 (1), 24-36, 1978

    一般社団法人 日本特殊教育学会

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