知的障害特別支援学校における学級編成と自閉症教育の関連

書誌事項

タイトル別名
  • Teachers' Awareness of the Connection Between Class Composition and Education for Children With Autism: A Questionnaire Survey
  • 知的障害特別支援学校における学級編成と自閉症教育の関連 : 教員意識の比較から
  • チテキ ショウガイ トクベツ シエン ガッコウ ニ オケル ガッキュウ ヘンセイ ト ジヘイショウ キョウイク ノ カンレン : キョウイン イシキ ノ ヒカク カラ
  • ―教員意識の比較から―

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抄録

本研究は、知的障害特別支援学校の学級編成の形態分類を通し、自閉症教育の指導方法および教育実践に対する教員意識との間に関連があるかを検討した。対象は小学部教員(605名)であった。調査方法は質問紙法とし、教員意識の抽出には因子分析を、それらの比較には分散分析を用いた。結果、学級編成の形態では、自閉症学級を編成している(A群)・発達課題別編成をしている(B群)・学年別編成をしている(C群)に分類することができた。教員意識の比較では、1)A群は他群よりも環境の構造化を重視している、2)B群・C群のベテランはA群よりも人との関係作りを重視している、3)A群・C群はB群よりも個人内スキルの向上を重視していることが示された。一方、年齢間での意識の違いは「教員間の対応の不一致」のみでみられた。この結果より、学級編成の形態によって自閉症教育の指導方法や教育実践に関する教員意識に違いが生じることが示唆された。

収録刊行物

  • 特殊教育学研究

    特殊教育学研究 51 (2), 81-92, 2013

    一般社団法人 日本特殊教育学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (3)*注記

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