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- 荒木 靖人
- 埼玉医科大学リウマチ膠原病科 ゲノム医学研究センタープロジェクト部門
書誌事項
- タイトル別名
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- The role of histone modifications in differentiation and effector function of CD8 T cells: Update review including genome-wide analysis
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説明
CD8陽性T細胞の分化・機能がエピジェネティクス機構により制御を受けている事がChIP-Seq法などのゲノムワイドな解析などの進歩に伴い,次々と明らかにされてきた.CD8陽性T細胞は,遺伝子発現のプロファイルが変化することにより(プログラム通りに)ナイーブ細胞からメモリー細胞へと分化するが,この分化(プログラム)はエピジェネティクスの制御を受けている事が判明してきた.CD8陽性T細胞は抗原刺激を受けると活性化し,標的細胞に対してエフェクター機能を発揮するようになるが,これもまたエピジェネティクスの制御によりエフェクター分子の遺伝子転写が亢進する事による事もわかってきた.メモリーCD8陽性T細胞は抗原刺激に対して短時間で応答するが,その機序としてエフェクター遺伝子のクロマチン構造がユークロマチン(クロマチン構造が緩んだ状態)であり,エフェクター遺伝子転写が活性化の準備状態にあるためである事が示唆された.<br>
収録刊行物
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- 日本臨床免疫学会会誌
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日本臨床免疫学会会誌 34 (3), 131-137, 2011
日本臨床免疫学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204653213184
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- NII論文ID
- 10029432054
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- NII書誌ID
- AN00357971
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- ISSN
- 13497413
- 09114300
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- PubMed
- 21720101
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- KAKEN
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可