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Abstract
【症例】69歳,女性.以前より全身性エリテマトーデス(SLE)にて近医通院中の患者.プレドニゾロン(PSL)少量内服にて経過みられていたが,某年9月から内服自己中断していた.高度の全身倦怠感により,11月初旬に前医へ救急搬送された.高度貧血(Hb 2.0 g/dL)と血小板減少(2.3万/uL)を認め,当院へ転院となる.転院時には,他のSLEの各症状などに明らかな増悪は認めなかった.貧血は,直接Coombs試験陽性で不規則抗体が検出されたが,転院前及び転院後経過中に血液検査上,溶血所見は認めなかったこと,症状として黒色便の訴えや血液検査上の鉄欠乏あったため,消化管出血によるものと考えられ,輸血と保存的治療にて改善した.(患者希望で内視鏡的検索は未施行.)<br> しかし血小板減少は,メチルプレドニゾロン(mPSL)パルス(1 g/body)を2回施行,PSL(1 mg/kg)投与にも反応認めず1.0万/uL以下で遷延し,ステロイド抵抗性であった.そのためロミプロスチムを1 μg/kgから開始し,3 μg/kgに漸増したところ,血小板値の回復を認めた.その後,5ヶ月で休薬としたが,血小板数は正常値を維持している.<br> 【考察】SLEに合併したステロイド不応性血小板減少症に対して,ロミプロスチムの有効性を確認できた症例を経験した.また,同剤の休薬でも病状が安定していることもあり,SLEにおける治療選択となりうることが示唆される.<br>
Journal
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- Japanese Journal of Clinical Immunology
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Japanese Journal of Clinical Immunology 35 (4), 351b-351b, 2012
The Japan Society for Clinical Immunology
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204653229440
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- NII Article ID
- 130003364085
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- ISSN
- 13497413
- 09114300
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed