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- 南木 敏宏
- 東邦大学医学部内科学講座 膠原病学分野(医療センター大森病院)
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Abstract
<p> 関節リウマチ(RA)に対して抗TNF抗体を初めとする生物学的製剤が用いられるようになり,治療は大きく進歩している.しかし,これら生物学的製剤でも治療反応性のみられない患者,副作用等のため使用できない患者が未だ存在する.そのため,さらなる新規治療薬の開発が期待されている.</p><p> 現在IL-6阻害薬として抗IL-6受容体抗体であるトシリズマブが使用されているが,新規治療薬としてシルクマブ(抗IL-6抗体),サリルマブ(抗IL-6受容体抗体)が承認申請されている.ともに良好な臨床効果が示されており,今後上市されると考えられる.また,ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害薬としては,JAK1/3阻害薬であるトファシチニブが使用されているが,JAK1/2阻害薬であるバリシチニブが本年7月に承認された.バリシチニブは抗TNF抗体を上回る臨床成績が報告されている.さらに,JAK1阻害薬,JAK1/2/3, Tyk2阻害薬の臨床試験も行われている.これまで1剤ずつのみであったIL-6阻害薬,JAK阻害薬が複数になり,選択肢が増えることになる.</p><p> 一方,炎症局所での効果が期待されるケモカイン阻害薬として本邦で開発された抗フラクタルカイン抗体は第I/II相臨床試験で忍容性と関節炎抑制効果が示唆され,現在第II相臨床試験が実施されている.</p><p> RA治療はさらに選択肢が増え,より多くの患者の予後が改善していくことが期待される.</p>
Journal
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- Japanese Journal of Clinical Immunology
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Japanese Journal of Clinical Immunology 40 (4), 290a-290a, 2017
The Japan Society for Clinical Immunology
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204654169984
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- NII Article ID
- 130006219443
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- ISSN
- 13497413
- 09114300
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed