連想法を用いた視覚障害生徒の自然観に関する研究

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タイトル別名
  • ANALYSIS OF CONCEPTS ABOUT NATURE IN THE VISUALLY HANDICAPPED BY WORD ASSOCIATION
  • レンソウホウ オ モチイタ シカク ショウガイ セイト ノ シゼンカン ニ カ

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抄録

自然観に関する研究は健常者に対して多く行われているが、障害者に対しては行われていない。障害者は、その障害によって晴眼者とは異なる自然観をもつと考えられる。本研究では、生物・地学領域を中心としたいわゆる自然を対象として、視覚障害中学生(先天盲生徒、弱視生徒)と晴眼中学生のもつ自然観を調査、比較し、盲教育への提言を行うことを目的とした。方法は、刺激語を与えた自由連想法を用いた。分析は、刺激語毎の連想語の定量的、定性的分析と、刺激語の階層的クラスター分析、により行った。結果は、以下の通りであった。視覚障害生徒は、晴眼生徒に比べ、自然についての語彙量は少なく、自然概念の構造も弱い。しかも、その構造は、全盲生徒の方が弱視生徒よりも弱い。

収録刊行物

  • 特殊教育学研究

    特殊教育学研究 22 (3), 17-27, 1984

    一般社団法人 日本特殊教育学会

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