遠心ポンプ脱血を行った体外循環の経験

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タイトル別名
  • Experience on extracorporeal circulation of blood removal using centrifugal pump.

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説明

近年,脱血カニューレのサイズが限定される手術症例が増加している。落差脱血法だけでは血液流量が不足するため,遠心ポンプを脱血回路に組み込み,体外循環のシステムを作製した。これを低侵襲手術や脳分離体外循環を使用した,人工血管置換術などの症例で施行した。いずれの症例でも,目的の血流量を得ることができた。大腿静脈脱血でのカニューレは,Two Stage状のものが良好であった。術野からの脱血では回路内の陰圧が-40mmHgであったことから,小口径のカニューレでも可能だと考える。遠心ポンプ脱血は回路の変更の必要もなく,複雑な操作が必要な症例でも安全に行うことができた。

収録刊行物

  • 体外循環技術

    体外循環技術 26 (1), 40-42, 1999

    一般社団法人 日本体外循環技術医学会

参考文献 (5)*注記

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