統合保育場面の発達障害児の問題行動に対する専門機関の支援 : 機能的アセスメントに基づく支援における標的行動と介入手続きの特定化の観点から

書誌事項

タイトル別名
  • Challenging Behavior in a Child with Developmental Disabilities in an Integrated Preschool : Using Functional Assessment to Specify Target Behavior and Intervention Procedures
  • トウゴウ ホイク バメン ノ ハッタツ ショウガイジ ノ モンダイ コウドウ ニ タイスル センモン キカン ノ シエン キノウテキ アセスメント ニ モトヅク シエン ニ オケル ヒョウテキ コウドウ ト カイニュウ テツズキ ノ トクテイカ ノ カンテン カラ

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説明

本研究は、統合保育場面で発達障害児が示す問題行動に対して、現在の保育体制に適合した専門機関の支援の仕方について、特に機能的アセスメントに基づく支援における標的行動と介入手続きの特定化の観点から検討した。現在の保育体制を考慮した担任保育士の実行条件から、全体的な手順と方法を決定した。次に、機能的アセスメントに基づく支援計画から、対象児と担任保育士の実行条件を基に、保育活動に沿った標的行動と介入手続きを決定し、実行結果によって修正した。その結果、対象児の活動への参加は促進され、問題行動は低減した。また、担任保育士から支援の具体性と効果性が評価された。一方、期待される変容が十分にみられなかった結果では、確実に実行できる標的行動や介入手続きの特定化が不足していた。この結果は、専門機関の支援として、統合保育場面で対象児や担任保育士が確実に実行できる条件を明確にし、それに基づく標的行動と介入手続きの特定化の必要を示している。

収録刊行物

  • 特殊教育学研究

    特殊教育学研究 39 (2), 5-19, 2001

    一般社団法人 日本特殊教育学会

被引用文献 (6)*注記

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