統合保育に関わる巡回訪問指導員の専門性に関する一考察 : 巡回訪問の実践をとおして(実践研究特集号)

書誌事項

タイトル別名
  • 統合保育に関わる巡回訪問指導員の専門性に関する一考察--巡回訪問の実践をとおして
  • トウゴウ ホイク ニ カカワル ジュンカイ ホウモン シドウイン ノ センモン

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抄録

統合保育を行っている保育園・幼稚園への巡回訪問についての研究は多く報告されている。しかし巡回訪問指導を行う指導員の専門性についての研究は少ない。巡回訪問指導員は専門性を持つことが前提とされるが、公立の障害児施設に配属された職員が必ずしも専門性を持っているとは限らない。そのため、巡回訪問指導員と障害児保育に関わる者の専門性の獲得のための方策を検討する必要がある。方策としては、(1)個別指導を通した臨床経験を積む、(2)保育を学ぶ、(3)専門機関内での研修体制を整える、(4)専門機関が職員の専門性習得の役割を持つ、(5)巡回訪問のフィードバックをすることなどが考えられる。基本的には専門機関の職員自らが学ぶ姿勢を持つことが必要である。そして実践研究などの報告を自主的な勉強会や学会等で行い、地方自治体等に統合保育と巡回訪問指導の成果を示し、巡回訪問指導員の専門性確立への体制を作り上げることが必要といえる。

収録刊行物

  • 特殊教育学研究

    特殊教育学研究 34 (5), 17-22, 1997

    一般社団法人 日本特殊教育学会

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