自閉症者の職場適応に関する研究 : 企業就労者の実態調査(実践研究特集号)

書誌事項

タイトル別名
  • 自閉症者の職場適応に関する研究--企業就労者の実態調査
  • ジヘイショウシャ ノ ショクバ テキオウ ニ カンスル ケンキュウ キギョウ シュウロウシャ ノ ジッタイ チョウサ

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抄録

本研究では、企業就労している自閉症者の職場での適応状況を、筆者らが職場に足を運び、実際に彼らに関わっている現場の人に面接調査し、職場適応を可能にする要因について検討した。その結果以下のことが明らかになった。(1)分かりやすく、単純な仕事で、しかも機械作業が彼らに最も適している。(2)彼らが職場で適応できるかどうかは、問題行動があるなしよりも、どれだけ仕事ができるかどうかにかかっている。(3)職場への適応は知能水準により決まるものではない。知能の低い者ほど適応がよい傾向にある。(4)職場の人が自閉症に対する理解をどれだけ深めることができるかが、適応のポイントである。(5)就職援護措置の活用が必要である。(6)就労後も職場と密接に連絡を取り、根気強くfollow-upを続けることが重要である。

収録刊行物

  • 特殊教育学研究

    特殊教育学研究 36 (5), 33-39, 1999

    一般社団法人 日本特殊教育学会

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