CABG術後,LOS患者におけるCHDF法の使用経験
説明
当院において施行した緊急冠状動脈バイパス術(以下,CABG)後,low cardiac outputsyndrome(以下,LOS)と急性腎不全を合併した症例に対し,我々は,心機能,血圧などの影響が少ないとされるContinuous hemo-dia-filtration(以下,CHDF)法を術後3病日目から連続5日間実施し,この症例についてCHDF法の使用経験を検討した。CHDF法は,抗凝固剤が必要不可欠で,述後の出血量を最少に迎えるためNafamostat mesilate(以下,FUT)を用い,Activated clotting time(以下,ACT)測定で生体150秒前後でFUT使用量をコントロールした。また,CHDF法の透析除去率は,良好な成績が得られ,血清(あるいは血漿)K,BUN,クレアチニンの低下,水分バランスのコントロールも十分に行う事ができ,CHDF中の血行動態も安定しており,血行動態の不安定な術後管理に適していると考えられた。
収録刊行物
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- 体外循環技術
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体外循環技術 21 (1), 79-84, 1995
一般社団法人 日本体外循環技術医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204655099008
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- NII論文ID
- 130004017870
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- ISSN
- 18845452
- 09122664
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可