静脈血貯血槽の気泡除去能の検討  OXIA膜型人工肺について

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  • ―OXIA膜型人工肺について―

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【要旨】OXIA膜型人工肺の静脈血貯血槽(リザーバー)は,脱血ライン末端部に特殊な構造を持ち,空気の引き込みに対して除泡効果が高いとされている。そこで,当院で使用している3種類の膜型人工肺(オキシア,キャピオックスSX,エクセランプライム)のリザーバーを用いて,気泡除去能の性能評価を目的にin vitroでの実験を行った。方法は牛血を用い脱血ラインに50mLの空気を一気に注入し,貯血槽のレベルを200,500,1,000mLとし,それぞれについて測定した。気泡の測定は,リザーバー出口に気泡検知器を用い,気泡の大きさと量を測定し,リザーバーレベルとリザーパー出口の陰圧の関係を2 way anovaにて検定した。その結果,3社のリザーバーでは大きな差は認められなかった。貯血層のレベルとリザーバー出口の陰圧の関係は人工肺に送り込む気泡の大きさおよび量に変化が見られた。リザーバー内で気泡を完全に除去することは難しいと考えられ,そのため脱血回路内の空気は,人工肺に送り込まれる可能性があることを考慮しておく必要がある。

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