書誌事項
- タイトル別名
-
- The study of an artificial lung pressure gradient during cardiopulmonary bypass
この論文をさがす
説明
近年、人工肺圧格差の異常な上昇が発生する症例が散見されている。2012年から2015年に、当院で使用したテルモ社製CAPIOX-FX05、FX15、FX25およびJMS社製OXIA IC neo、OXIA IC 06およびMEDOS社製HILITE2800およびMAQUET社製Quadrox-i small adult、adultについて、人工肺抵抗値を算出し、送血温、血液pH、Hct値、血小板数との関係を検討した。また、添付文書上の圧力損失データより各人工肺の抵抗値を算出し、今回得られた人工肺抵抗値のデータと比較した。更に各人工肺抵抗値の四分位数から、人工肺抵抗値のばらつきを評価し、外れ値を算出した。送血温の低下に伴い人工肺抵抗値のわずかな上昇がみられた。各人工肺の四分位数の結果より、どの人工肺も人工肺抵抗値は添付文書より算出した値に比べて高い値が発生していた。また、外れ値が全データに比較して、送血温の低下時、血液pHの異常時、Hct値の上昇時に外れ値が発生しやすい傾向がみられたことから、人工肺灌流中の各種パラメータと人工肺抵抗値の関係において、低体温時、血液pHの異常値、Hct値が比較的高い時に人工肺抵抗値が高くなる可能性が示唆された。
収録刊行物
-
- 体外循環技術
-
体外循環技術 42 (4), 400-406, 2015
一般社団法人 日本体外循環技術医学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001204655665792
-
- NII論文ID
- 130005118866
-
- ISSN
- 18845452
- 09122664
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可