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説明
【要旨】開発中の人工心肺シミュレーター(ECCSIM)に,人工肺トラブルを模擬する機能を設け,人工肺トラブル対処訓練を行ったので報告する。血液ガス情報,混合静脈血酸素飽和度などのシミュレーター情報を遠隔操作させて,人工肺トラブルを模擬し,人工心肺経験者を対象に人工肺交換を行い,異常察知から交換,充填,再灌流までの時間を測定して人工肺交換手技の評価をした。各種生体情報によってトラブルが模擬されるため,臨床に近い感覚での訓練となった。また,初回訓練時にはパニックを誘起しやすいことが確認されたが,訓練を繰り返すことで,手技の時間が短縮された。人工心肺トラブルは発生予測が困難なため,トラブルが起きても適切な対処ができるよう実際に近い状態で訓練しておくことが,人工心肺の安全性向上に重要であると考えられた。
収録刊行物
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- 体外循環技術
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体外循環技術 33 (4), 474-477, 2006
一般社団法人 日本体外循環技術医学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204655810944
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- NII論文ID
- 10018816194
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- NII書誌ID
- AN1020635X
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- ISSN
- 18845452
- 09122664
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可