通常学級に在籍する問題行動を示す児童に対するPBS(積極的行動支援)に基づいた支援 : クラスワイドな支援から個別支援へ

書誌事項

タイトル別名
  • Positive Behavior Support for a Student With Problem Behavior in a Regular Classroom : Individualized Support Together With a Class-Wide Behavioral Intervention
  • ツウジョウ ガッキュウ ニ ザイセキ スル モンダイ コウドウ オ シメス ジドウ ニ タイスル PBS セッキョクテキ コウドウ シエン ニ モトズイタ シエン クラスワイド ナ シエン カラ コベツ シエン エ

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説明

本研究では、小学校の通常学級3年に在籍し、授業中に離席等の問題行動を示す、アスペルガー障害が疑われる対象児に対して、PBS(積極的行動支援)による個別支援を導入する前に、対象児が所属する学級に対してクラスワイドな支援を行った。その背景として、授業中以外でも対象児の支援に多くの時間が必要であったため、他児に対する学級担任の対応が希薄になってしまったこと、一部の男児が対象児の離席に追随したことがあげられる。クラスワイドな支援の結果、対象児に追随する児童がみられなくなった。次に、対象児に対して個別支援を導入したところ、問題行動が改善し、さらに対象児の家庭や学校での生活そのものにも望ましい変容がみられた。以上のことから、本研究で用いた、クラスワイドな支援を基盤としたうえで個別支援を導入するという支援の方向性が妥当であったといえる。

収録刊行物

  • 特殊教育学研究

    特殊教育学研究 48 (2), 135-146, 2010

    一般社団法人 日本特殊教育学会

被引用文献 (3)*注記

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