僧帽弁形成術における術中の僧帽弁逆流試験の工夫―Pigtailカテーテルを用いた僧帽弁逆流試験法―

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  • ― Pigtailカテーテルを用いた僧帽弁逆流試験法―

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【要旨】僧帽弁形成術の術中逆流試験は,これまで生理的食塩水をシリンジにて,僧帽弁経由で左室に充満させることにより観察してきた。今回Pigtailカテーテルを用いた逆流試験法を考案し、12症例に施行した。Pigtailカテーテルを大動脈基部から左心室内に留置させ、生理的食塩水を人工心肺側よりローラーポンプにて送水し、弁の逆流の程度を観察した。ローラーポンプを用い、持続的に左心室内に送水、加圧できることで、良好な弁の逆流の観察が可能であった。Pigtailカテーテルを挿入したままでの心筋保護や生理的食塩水の冠動脈への流入による心筋保護障害を懸念したが、CPKおよびCPK-MB、術後の心機能から、従来どおりの心筋保護効果は保たれていると考えられた。

収録刊行物

  • 体外循環技術

    体外循環技術 31 (4), 408-410, 2004

    一般社団法人 日本体外循環技術医学会

被引用文献 (1)*注記

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