書誌事項
- タイトル別名
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- New strategy for distal arch aneurysm in cardio pulmonary bypass
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説明
要旨遠位弓部、近位下行大動脈瘤手術において、脳保護手段として、逆行性脳灌流法(RCP)を用いる場合が多い。通常、大血管手術時は、右腋窩動脈を用いた順行性選択的脳灌流法(SCP)を併用し体外循環を施行しており、腋窩動脈を用いることによる手術手技の統一化とVF時FA送血由来の粥腫による脳塞栓を危惧し、2002年から左腋窩動脈を用いた超低体温下順行性部分脳灌流法(PSCP)を補助手段として併用している。今回、その体外循環法について検討した。症例は2002年1月から2006年7月までに本法を施行した待機的手術13例を対象とした。術後、13例全てにおいて重篤な脳合併症は認めなかった。また、PSCPの最大の特徴である順行性Flowの維持は術後、脳合併症の予防ができる可能性があり、過去に行った高本法と比較した。術後、両群で重篤な脳合併症は認めなかった。しかしながら、左腋窩動脈を用いることにより、循環停止による時間的制約を受ける可能性がある場合もSCPに移行することが可能であり、遠位弓部大動脈瘤手術の新しい体外循環法として確立することが望まれる。
収録刊行物
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- 体外循環技術
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体外循環技術 34 (4), 297-300, 2007
一般社団法人 日本体外循環技術医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204656208000
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- NII論文ID
- 130003825779
- 10020016342
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- NII書誌ID
- AN1020635X
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- ISSN
- 18845452
- 09122664
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可