聴覚障害児童・生徒の書く文の発達的変化 : 文構造と容認性の観点から

書誌事項

タイトル別名
  • Development of Linguistic Complexity and Accuracy in Sentences Written by Students Who Are Deaf
  • チョウカク ショウガイ ジドウ セイト ノ カク ブン ノ ハッタツテキ ヘンカ ブン コウゾウ ト ヨウニンセイ ノ カンテン カラ

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抄録

本研究では、聾学校に在籍する小学部、中学部、高等部の児童および生徒が書いた文の発達的変化について、複雑さ、正確さ、およびその関連から検討した。文の複雑さの指標として文構造の分類を、正確さの指標としては容認性の評定を行った。分析の結果、文の複雑さは小学部から高等部にかけて徐々に増加していくが、比較的単純な構造を有する複文が多いことが示された。また、文の正確さについては、いずれの学部でも文法的・意味的に正しいと評定された文が多かった。また、小学部と中学部では単純な構造の文で文法的誤りが多いのに対し、高等部では複雑な文ほど誤りが生じやすくなることが示され、文の複雑さと正確さとの関連は発達的に変化することが示唆された。

収録刊行物

  • 特殊教育学研究

    特殊教育学研究 46 (4), 205-214, 2008

    一般社団法人 日本特殊教育学会

被引用文献 (2)*注記

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