軽度発達障害児の指導および特別支援教育について : 新潟県と福島県の言語難聴担当者を対象としたアンケート調査から

書誌事項

タイトル別名
  • Special Support Education and Guidance for Children With Mild Developmental Disabilities : Results of a Questionnaire Survey of Speech-Language and Hearing Teachers in Niigata and Fukushima Prefectures
  • ケイド ハッタツ ショウガイジ ノ シドウ オヨビ トクベツ シエン キョウイク ニ ツイテ ニイガタケン ト フクシマケン ノ ゲンゴ ナンチョウ タントウシャ オ タイショウ ト シタ アンケート チョウサ カラ

この論文をさがす

抄録

本稿は、軽度発達障害児の通級による指導と特別支援教育推進の方向性について検討することを目的とした。従来から軽度発達障害児とかかわってきた言語難聴担当者を対象としたアンケート調査を実施し、新潟県と福島県の69名から回答を得た。担当者の約9割が指導対象ではない軽度発達障害児を指導し、そのうち約5割が指導上の課題として目標設定の難しさと通級による指導の評価の難しさを挙げた。また、回答者の4分の1が校内の特別支援教育コーディネーターを兼務していた。言語難聴担当者が軽度発達障害児の指導および校内の特別支援教育推進にあたることは必要であり、そのためには軽度発達障害児の支援に携わる関係者の連携促進と通級指導教室の増設が急務であることが示唆された。

収録刊行物

  • 特殊教育学研究

    特殊教育学研究 46 (1), 11-18, 2008

    一般社団法人 日本特殊教育学会

被引用文献 (3)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ