書誌事項
- タイトル別名
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- ―分離カニューレによる左右差について―
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説明
【要旨】非侵襲的で連続的な脳酸素飽和度(rSO2)モニタを,選択的脳灌流(SCP)を行った症例において使用したが,SCP開始後rSO2値に左右差が生じた症例を経験した。左右SCPカニューレの形状の違いが,左右差が生じた原因と考えられたため,同じ形状のものを使用し検討した。rSO2モニタにはINVOS4100,TOS96を使用し,SCPを併用した症例のうちrSO2モニタを行った18例を対象とした。右腋窩動脈13Frと左総頸動脈14Frを使用した8症例をA群。右腋窩動脈,左総頸動脈に同じ14Frを使用し測定した10症例をB群とした。循環停止時rSO2値を基準としたrSO2低下率の変化の検討と,循環停止5分前のrSO2値を基準とし,循環停止時とSCP5分後におけるrSO2低下率を左右で比較した。rSO2は手術操作に対して鋭敏に反応した。A群でrSO2値低下率がSCP5分後で左に比べ右が有意に高かった原因は脳内の血流が不均衡であったと考えられた。また,左右同時に測定できることはSCPの操作行う上で有用であると考えられた。
収録刊行物
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- 体外循環技術
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体外循環技術 32 (1), 41-45, 2005
一般社団法人 日本体外循環技術医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204656604800
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- NII論文ID
- 10015437395
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- NII書誌ID
- AN1020635X
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- ISSN
- 18845452
- 09122664
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可