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- 日髙 杏子
- 多摩美術大学
書誌事項
- タイトル別名
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- <b>Uniqueness of Color Notation in Publications of the British Color Council </b>
- ブリティッシュカラーカウンシル ノ カンコウブツ ニ オケル シキサイ ノ ヒョウキ ノ ドクジセイ
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説明
ブリティッシュ・カラーカウンシル(BCC)は,1930 年代から1950 年代に活発に出版物を発行した色彩標準化団体であった.これらの精緻な出版物は,独自な色名法と表色系に特徴づけられる.1956 年に,刊行物の一つで第2 版が発行された後,組織は経営停止し,現在は消息不明である.本研究では,BCC による5 種類の刊行物を調査し,その独自性を分析する.BCC の方針はアメリカやドイツ由来の定量的表記を避けつづけ,イギリス独自の表色系を作ろうとしていた点で,イギリスの政治的孤立主義の影響が推測できる.色名,特殊コードや番号の使用,色彩用語「ティントとシェード」の解釈,ブラウンスケールの導入は,BCC の独自な方向性を裏づけている.しかしながら,BCC の色彩の表記は,グローバルスタンダードとしての確立に躓いていた.1953 年に英国規格協会(BSI) によるマンセル表色系の導入,さらに1969 年にインペリアル・ケミカル・インダストリーズ(ICI) によるカラーアトラスの発行は,BCC の閉鎖を招いた可能性がある.
収録刊行物
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- 日本色彩学会誌
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日本色彩学会誌 40 (1), 13-22, 2016
一般社団法人 日本色彩学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204656936448
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- NII論文ID
- 130005141744
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- NII書誌ID
- AN00313976
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- ISSN
- 2189552X
- 03899357
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- NDL書誌ID
- 027073694
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可