発達障害者におけるコンピューターを用いた情報検索スキルの評価

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タイトル別名
  • Acquisition of Computer Skills by Persons with Developmental Disabilities
  • ハッタツ ショウガイシャ ニ オケル コンピューター オ モチイタ ジョウホウ ケンサク スキル ノ ヒョウカ

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抄録

この研究の目的は、発達障害をもった人々がコンピューターの情報検索を使用することができる条件を評価することであった。研究Iで著者らは、発達障害をもつ対象者が、マウスの使用スキルを獲得可能かどうかを検討した。研究IIでは、著者らは、コンピューターでの情報検索反応を評価し、彼らのエラーパターンを分析した。研究IIIで著者らは、コンピューターと冊子の情報の条件を比較した。そして、われわれは、対象者が冊子とコンピューターのどちらかを自由に選択できる条件を設定して、選択率を評価した。その結果、マウスを訓練したことで、対象者はみなマウスの操作スキルを獲得することができた。研究IIでは、対象者の半分が付加的なトレーニングなしで情報を探索することができた。自由な選択の状態では、対象者は有意にコンピューターを選択した。これらのデータは検討され、発達障害をもつ人々が、コンピューターでの検索を好むことが推測された。これらの結果は、情報化社会における発達障害の情報へのアクセシビリティとQOL (quality of life)の観点から議論された。

収録刊行物

  • 特殊教育学研究

    特殊教育学研究 41 (4), 367-375, 2003

    一般社団法人 日本特殊教育学会

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