機能性ナノ・マイクロ空間を利用したバイオ関連物質及び細菌検出

  • 床波 志保
    大阪府立大学21世紀科学研究機構ナノ科学・材料研究センター 大阪府立大学大学院工学研究科物質・化学系専攻応用化学分野
  • 飯田 琢也
    大阪府立大学生命環境科学域/大学院理学系研究科物理科学専攻
  • 椎木 弘
    大阪府立大学大学院工学研究科物質・化学系専攻応用化学分野
  • 長岡 勉
    大阪府立大学大学院工学研究科物質・化学系専攻応用化学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Detection of Biomaterials and Bacteria Using Functionalized Nano- and Micro-spaces
  • キノウセイ ナノ ・ マイクロ クウカン オ リヨウ シタ バイオ カンレン ブッシツ オヨビ サイキン ケンシュツ

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抄録

遺伝子検査やアレルギー検査で重要となるDNAやタンパク質などのバイオ関連物質の検出技術や,様々な疾病の原因となる細菌の検出システムは,人類がサスティナブルに文化的生活を営むために必要な予防医療,食料品の安全性確保,環境保全などの課題において不可欠なツールである.これらの課題解決に向け,ナノからマイクロメートルオーダーまでの幅広いターゲットを高効率に検出する手法を開発すべく数多くの研究者が日夜しのぎを削っている.本稿では,(1)内部の電子系の協力現象によりナノ空間で強い光応答を示す金属ナノ粒子の高密度集積構造の自己組織的作製法と,それを利用したバイオ関連物質の光学的検出法の新原理,並びに(2)細菌の表面構造を転写したマイクロ空間を有する導電性高分子膜の作製法と,その高い特異性を利用した細菌検出法など,著者らの最近の成果を概説し,これらを用いたラベルフリーかつ迅速・高感度なバイオセンサー開発への展開について議論する.

収録刊行物

  • 分析化学

    分析化学 64 (10), 727-736, 2015

    公益社団法人 日本分析化学会

参考文献 (1)*注記

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