クロム錯イオンのイオン交換樹脂による分析

書誌事項

タイトル別名
  • クロム サクイオン ノ イオン コウカン ジュシ ニ ヨル ブンセキ 1
  • 第1報 陰イオン交換樹脂Amberlite I.R.-4Bと蓚酸クロム錯化合物の反応(その1)

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説明

Anion交換樹脂Amberlite IR-4Bを各種の酸及びその塩で飽和処理したものにそれぞれK-Dioxalato-Chromiate,K-Trioxalato-Chromiateの水溶液を通過した処,最も良好な置換をなすものは樹脂を醋酸で飽和した場合で,其の他のものは常に早くからクロム液が漏出した.しかしてこの漏出は樹脂を処理した酸根特有なもので,水洗度,共存他種イオン等には無関係で,且つこれは錯イオンと樹脂に予め結合した酸根との置換が鈍い事に原因するものと考えられる.中性塩で飽和したものは酸で飽和したもより一般に置換が悪く,又樹脂を同じ酸で飽和した場合でも錯化の程度の強いK-Trioxalato-Chomiateの方がK-Dioxalto-Chromiateより置換が容易であった.

収録刊行物

  • 分析化学

    分析化学 2 (1), 21-26, 1953

    公益社団法人 日本分析化学会

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