ナノサスペンション型潜熱蓄熱材の粘性特性

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タイトル別名
  • Viscosity Evaluation of Nanosuspension Type Latent Heat Storage Material
  • ナノサスペンションガタ センネツチクネツザイ ノ ネンセイ トクセイ

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抄録

<p>100°C以下の低温熱源の熱エネルギー(工場廃熱や温泉熱など)は,ほとんど使われることなく捨てられており,有効利用されることが望まれる.これらの熱源は,供給が不安定で偏在しているため,各所から熱回収して蓄熱貯蔵した上で利用することが有効と考えられる.本研究の目的は,熱回収,潜熱蓄熱および管内搬送可能な熱媒流体としてのナノサスペンション(懸濁液)型潜熱蓄熱材の粘性特性を評価することにある.ナノサスペンションの組成は,微細化分散質(潜熱蓄熱物質)であるテトラコサン(CH3(CH2)22CH3 = 338.66,純度>99%,融点50.6°C:文献値),分散媒(連続相)としての蒸留水および非イオン界面活性剤である.本報は,回転粘度計(ThermoScientific, HAAKE Viscotester 550)を用いて非ニュートン性を含むナノサスペンション型潜熱蓄熱材の粘性を測定し,管内搬送設計に必要な粘性特性を評価した結果を示すものである.測定の範囲は,せん断速度500 1/s以下,および温度10~84°Cでである.実験データは,べき乗法則を用いた粘度と指数の実験式として整理された.</p>

収録刊行物

  • 熱物性

    熱物性 31 (3), 125-130, 2017

    日本熱物性学会

被引用文献 (1)*注記

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