太陽熱一重二重効用吸収式冷凍機の設計手法の確立

  • 八橋 元
    川重冷熱工業株式会社技術総括室
  • 齋藤 潔
    早稲田大学基幹理工学部 機械科学・航空学科
  • 鄭 宗秀
    早稲田大学基幹理工学部 機械科学・航空学科

書誌事項

タイトル別名
  • Design Method for Solar Single-Double Effect Combined Absorption Chiller
  • タイヨウ ネツ ヒトエ ニジュウ コウヨウ キュウシュウシキ レイトウキ ノ セッケイ シュホウ ノ カクリツ

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抄録

太陽熱一重二重効用吸収式冷凍機は太陽熱のバックアップとして量産型の高効率二重効用吸収式冷凍機を備えているため,太陽熱利用空調システムとして普及が進みつつある.本論文では当該冷凍機の主構成要素の熱・物質収支に関する解析モデルを構築して,太陽熱を利用して効率を高めることを目的とした設計の最適手法の確立を試みた.従来,設計に際してKA 値を変えることは熱交換要素などの製作が必要となるため,制約があった.本手法では与えられた仕様に対し,KA 値の特性を得て,最適のCOP を得る解析を行った.本手法を用いることにより,多くの試作製作を省くことができ,設計スピードの向上が期待できる.さらに溶液のフローパターンが異なる三種類の二重効用サイクルの評価を行った結果,リバースフローをベースとしたサイクルが高い効率を得ることが判った.

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