昆虫の記憶関連分子:ショウジョウバエの学習・記憶変異体の研究から

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タイトル別名
  • Memory molecules in insects: from studies of memory mutants in the fruit fly <I>Drosophila melanogaster</I>
  • コンチュウ ノ キオク カンレン ブンシ ショウジョウバエ ノ ガクシュウ キオク ヘンイタイ ノ ケンキュウ カラ

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抄録

「記憶」は移り変わる環境の中で動物が生き抜くために必要な脳神経系の基本機能である。一般的に記憶は保持時間の長さにより短期記憶と長期記憶に分類できる。これらの記憶の形成過程にはそれぞれ様々な生体分子が関与しており,便宜上それらを「記憶関連分子」と呼ぶ。 昆虫は神経系を構成するニューロン数が比較的少ないわりに高度な学習・記憶能力を保持しているため学習・記憶の研究材料として適している。なかでもショウジョウバエは記憶関連分子についての報告が最も多くなされている昆虫である。本稿ではショウジョウバエの嗅覚学習・記憶に異常を示す突然変異体を例に挙げながら,昆虫の様々な記憶関連分子について紹介する。

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参考文献 (135)*注記

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