ダビガトランで右室内血栓が消失した不整脈原性右室心筋症の1例

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  • Dissolution of a Right Ventricular Thrombus with Dabigatran Etexilate in Arrhythmogenic Right Ventricular Cardiomyopathy

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<p>不整脈原性右室心筋症(Arrhythmogenic right ventricular cardiomyopathy: ARVC)は,心内血栓を生じることがある.ワーファリン治療の場合が多く,新規経口抗凝固薬(Novel oral anticoagulants: NOAC)による治療の報告は少ない.症例は30歳男性で,15歳時にARVCと診断され,16歳時より心不全治療のためカルベジロール,エナラプリルの内服を開始した.30歳時の外来受診時の心臓超音波検査で右心室内血栓を認めた.ワーファリンと未分画ヘパリンを開始したが,血栓の大きさは変わらなかった.第3病日にダビガトラン300 mg/日へ変更し,5週後に血栓は消失した.ARVCの心内血栓治療にダビガトランが有用である可能性がある.また,適切な抗凝固療法により血栓塞栓症や突然死などの重大な合併症を予防できる.</p>

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