沖縄県における透析患者新型インフルエンザ罹患状況調査

  • 徳山 清之
    沖縄県透析医会 徳山クリニック
  • 井関 邦敏
    琉球大学医学部附属病院血液浄化療法部 沖縄県人工透析研究会

書誌事項

タイトル別名
  • Surveillance of influenza A (H1N1)infection among dialysis population in Okinawa
  • オキナワケン ニ オケル トウセキ カンジャ シンガタ インフルエンザ リカン ジョウキョウ チョウサ

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抄録

2009年8月,わが国初の透析患者の「新型インフルエンザ」による死亡例を沖縄県で経験した.感染者の増加および重症化が懸念されたため沖縄県全体の維持透析患者および透析施設スタッフを対象に「新型インフルエンザ」罹患状況調査を行った.調査期間は2009年8月4日~2010年2月18日(26週間)で最初の調査のみ2週間,その後は1週ごとに実施した.「新型インフルエンザ」の透析患者での罹患率はスタッフの約4割であった.透析患者に対し早期治療,予防投与を積極的に行った.「新型インフルエンザ」ワクチン接種は透析患者においても有効であると考えられたが,感染者の重症化の可能性は否定できなかった.より致死率の高い「新型インフルエンザ」流行に備え透析施設,地域,行政との連携のさらなる充実が必要である.

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