わが国の慢性透析療法の現況(2006年12月31日現在)

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タイトル別名
  • An overview of dialysis treatment in Japan (as of Dec. 31, 2006)
  • ワガクニ ノ マンセイ トウセキ リョウホウ ノ ゲンキョウ 2006ネン 12ガツ 31ニチ ゲンザイ

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抄録

2006年末の統計調査は全国の4,051施設を対象に実施され,3,985施設(98.37%)から回答を回収した.2006年末のわが国の透析人口は264,473人であり,昨年末に比べて6,708名(2.6%)の増加であった.人口百万人あたりの患者数は2,069.9人である.2005年末から2006年末までの1年間の粗死亡率は9.2%であった.透析導入症例の平均年齢は66.4歳,透析人口全体の平均年齢は64.4歳であった.透析導入症例の原疾患毎のパーセンテージでは,糖尿病性腎症が42.9%,慢性糸球体腎炎は25.6%であった.透析液の水質管理状況に関する調査に回答の得られた3,488施設の中の2,873施設(82.4%)において透析液エンドトキシン濃度が測定されていた.透析液中の細菌数を測定していた施設は,3,228施設中の1,197施設(37.1%)であった.2006年末時点における透析患者のヘモグロビン濃度の平均は10.23(±1.33)g/dLであり,2005年末時点における値10.23(±1.37)g/dLとほぼ同じ値であった.2006年1年間に新たに透析療法に導入された患者15,853人の透析導入時血清クレアチニン濃度の平均値は8.37(±3.58)mg/dLであった.また,MDRD式に日本人係数をかけて求めた推算糸球体濾過値(eGFR,mL/min/1.73m2)の平均は5.46(±6.60)mL/min/1.73m2であった.

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参考文献 (16)*注記

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