Epstein-Barr virus再活性化を契機に多発性骨髄腫と診断した維持透析患者の1例

  • 大棟 浩平
    日本赤十字社和歌山医療センター腎臓内科部, 感染症内科部
  • 伊東 悠貴
    日本赤十字社和歌山医療センター腎臓内科部
  • 岩重 洋平
    日本赤十字社和歌山医療センター腎臓内科部
  • 伊藤 沙耶
    日本赤十字社和歌山医療センター腎臓内科部
  • 嘉藤 光歩
    日本赤十字社和歌山医療センター腎臓内科部
  • 杉谷 盛太
    日本赤十字社和歌山医療センター腎臓内科部
  • 前沢 浩司
    日本赤十字社和歌山医療センター腎臓内科部
  • 大津 聡子
    日本赤十字社和歌山医療センター腎臓内科部, 感染症内科部
  • 東 義人
    日本赤十字社和歌山医療センター腎臓内科部

書誌事項

タイトル別名
  • Reactivation of Epstein-Barr virus revealing multiple myeloma in a patient on hemodialysis: a case report
  • 症例報告 Epstein-Barr virus再活性化を契機に多発性骨髄腫と診断した維持透析患者の1例
  • ショウレイ ホウコク Epstein-Barr virus サイカッセイカ オ ケイキ ニ タハツセイ コツズイシュ ト シンダン シタ イジ トウセキ カンジャ ノ 1レイ

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抄録

<p>66歳男性. 糖尿病性腎症による慢性腎不全のため15年前に血液透析導入となった. 入院5日前から発熱がみられ精査を行うも原因は判然とせず, 不明熱として加療目的に入院となった. 熱源としてウイルス感染症や血管炎・悪性リンパ腫といった疾患を念頭に検査を施行した結果EBVの再活性化が認められ, その原因検索を行ったところ, 多発性骨髄腫が判明した. 多発性骨髄腫の早期発見・加療により解熱, 寛解に至った. EBVの再活性化の原因としてはM蛋白産生に伴う免疫機能低下が考えられた. まれではあるが免疫機能が低下する疾患によりEBVが再活性化し, 発熱の原因となることがあるため, 不明熱の一因として考慮する必要がある.</p>

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参考文献 (9)*注記

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