-
- 吉田 泉
- 自治医科大学附属さいたま医療センター総合医学第一講座腎臓科
-
- 駒田 敬則
- 自治医科大学附属さいたま医療センター総合医学第一講座腎臓科
-
- 森 穂波
- 自治医科大学附属さいたま医療センター総合医学第一講座腎臓科
-
- 安藤 勝信
- 自治医科大学附属さいたま医療センター臨床工学部
-
- 安藤 康宏
- 自治医科大学腎臓内科
-
- 草野 英二
- 自治医科大学腎臓内科
-
- 大河原 晋
- 西川町立病院
-
- 鈴木 昌幸
- 山形県立中央病院
-
- 古谷 裕章
- 小金井中央病院
-
- 飯村 修
- 真岡くまくらクリニック
-
- 小原 功裕
- さくら記念病院
-
- 高田 大輔
- 北朝霞駅前クリニック
-
- 梶谷 雅春
- 蓮田クリニック
-
- 田部井 薫
- 自治医科大学附属さいたま医療センター総合医学第一講座腎臓科
書誌事項
- タイトル別名
-
- New method to set dry weight by monitoring blood volume during hemodialysis
- トウセキ チュウ ノ ジュンカン ケツエキリョウ モニタリング ニ ヨル アタラシイ ドライウエイト セッテイホウ ノ ヒョウカ
この論文をさがす
説明
われわれは,透析患者の除水による循環血液量の変化をモニターする機器(Blood Volume Monitoring system:BVM)を日機装社(静岡)と共同開発し,多施設共同研究において臨床的にドライウエイト(DW)が適正と判断された患者の循環血液量の変化(BV%)の予想範囲を設定し,すでに報告した(Ther. Apher. Dial. in press).本論文では,その予想範囲が適正な除水量設定に有用か否かを検討した.維持透析を行っている9施設の144名を対象とし,採血日を含む3回の透析日に,BVM搭載装置を用いて透析を行った.DWが適正と判断された患者のBV%予想範囲は,上限ライン:BV%/BW%後=-0.437t-0.005 下限ライン:BV%/BW%後=-0.245ln(t)-0.645t-0.810.BV%は循環血液量変化率,BW%後は透析による除水量の前体重に対する比率,tは透析時間(h).今回の検討では,DW適正の可否を問わずに144例を抽出し,430データを集積した.プロトコール違反の94データを除外した336データを解析対象症例とした.各施設の判断によりDW適正と判断された230データで,BVMでも適正と判断された適正合致率は167データ(72.6%)であった.臨床的にDWを上げる必要があると判断された45データで,BVMでもDWを上げる必要があると判断されたのは10データ,逆に臨床的にDWを下げる必要があると判断された61データで,BVMでも下げる必要があると判断されたのは37データであった.その結果,BVMによる判定と臨床的判定の適合率は63.7%であった.不適合の原因としては,バスキュラーアクセスの再循環率(VARR),体位変換,体重増加量が1.0kg以下などであった.PWI(Plasma water index)による判定との適正合致率は71.6%で,適合率は58.0%であった.hANPによる判定との適正合致率は68.8%で,適合率は48.7%であった.循環血液量のモニターは,透析患者の除水設定管理の一助になり,われわれが設定したBV%予想範囲は臨床的にも妥当性が高いと考えられた.
収録刊行物
-
- 日本透析医学会雑誌
-
日本透析医学会雑誌 43 (11), 909-917, 2010
一般社団法人 日本透析医学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001204678864896
-
- NII論文ID
- 10027893468
-
- NII書誌ID
- AN10432053
-
- ISSN
- 1883082X
- 13403451
-
- NDL書誌ID
- 10921555
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDLサーチ
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可