血液透析と前希釈on-line血液透析濾過における膜間圧力差 (TMP) に関する考察

書誌事項

タイトル別名
  • Influence of blood flow rate on transmembrane pressure in hemodialysis and pre-dilution on-line hemodiafiltration
  • 血液透析と前希釈on-line血液透析濾過における膜間圧力差(TMP)に関する考察 : 計算法と血液流量による影響
  • ケツエキ トウセキ ト ゼン キシャク on-line ケツエキ トウセキ ロカ ニ オケル マク カン アツリョクサ(TMP)ニ カンスル コウサツ : ケイサンホウ ト ケツエキ リュウリョウ ニ ヨル エイキョウ
  • —計算法と血液流量による影響—

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説明

血流量 (QB) とTMPの関係を明らかにする目的で, 血液透析 (HD) および前希釈オンライン血液透析濾過 (OHDF) の際, 血液側入口圧 (PBi), 血液側出口圧 (PBo), 透析液側入口圧 (PDi), 透析液側出口圧 (PDo) の4点の圧を測定した. 透析液流量は500mL/分とし, 血液流量 (QB) を100mL/分から250mL/分まで変化させTMPの変動を観察した. 5種類の計算式でTMPを算出し比較した. TMPの値は計算法によって大きく異なった. QBを上昇させた場合, HD条件ではすべての計算法でTMPは低下した. 一方, 前希釈OHDFではPBiを測定した計算法でTMPは上昇, その他の計算法では低下した. QBを上昇させると血液側の圧損失が増大するため, PBiを測定しなければ計算上のTMPの誤差が大きくなるものと考えられた. QB上昇の際, HDでは剪断速度の上昇のためTMPは低下し, 前希釈OHDFではQBの上昇により希釈率が低下したためTMPが上昇したと考えられた.

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