閉鎖孔ヘルニアを発症した男性血液透析患者の1例

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タイトル別名
  • A case of a male hemodialysis patient who developed an obturator hernia
  • 症例報告 閉鎖孔ヘルニアを発症した男性血液透析患者の1例
  • ショウレイ ホウコク ヘイサコウ ヘルニア オ ハッショウ シタ ダンセイ ケツエキ トウセキ カンジャ ノ 1レイ

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抄録

 症例は75歳, 男性. 2007年4月から慢性腎炎由来の慢性腎不全のため血液透析中であった. 2012年7月上旬に腹部膨満が出現, 翌日に血液透析のために来院した. 腹部単純X線で著明な腸管拡張を認め, 腹部単純CTで左閉鎖孔ヘルニアと診断した. 同日緊急手術にてヘルニア根治術を施行し, その後の経過は良好であった. 閉鎖孔ヘルニアは全ヘルニアの0.05~1.4%, 全イレウスの0.4%とまれな疾患とされている. また, 高齢の痩せた女性に好発し, 男性は5%とされている. 臨床症状が軽微な場合もあり, 閉鎖孔ヘルニアを疑うことは困難であるが, 致死率も高い疾患で早期診断・早期治療が重要である.

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