腹膜透析患者における1週間あたりのダルベポエチンアルファ平均投与量とヘモグロビン値との相関性の解析

  • 大道 真由美
    神戸学院大学薬学部 神戸市立医療センター中央市民病院薬剤部
  • 北田 徳昭
    神戸市立医療センター中央市民病院薬剤部 神戸学院大学大学院薬学研究科
  • 登 佳寿子
    神戸市立医療センター中央市民病院薬剤部
  • 田中 詳二
    神戸学院大学薬学部 神戸市立医療センター中央市民病院薬剤部
  • 田路 佳範
    神戸市立医療センター中央市民病院腎臓内科
  • 吉本 明弘
    神戸市立医療センター中央市民病院腎臓内科
  • 鈴木 隆夫
    神戸市立医療センター中央市民病院腎臓内科
  • 福島 昭二
    神戸学院大学薬学部
  • 橋田 亨
    神戸市立医療センター中央市民病院薬剤部 神戸学院大学大学院薬学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • Analysis of correlation between weekly average darbepoetin alfa dose and hemoglobin levels in patients undergoing peritoneal dialysis
  • フクマク トウセキ カンジャ ニ オケル 1シュウカン アタリ ノ ダルベポエチンアルファ ヘイキン トウヨリョウ ト ヘモグロビンチ ト ノ ソウカンセイ ノ カイセキ

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抄録

腎性貧血治療におけるヘモグロビン値の目標範囲は狭く,この範囲を逸脱して治療に難渋するケースがみられる.本研究では,腹膜透析患者におけるダルベポエチンアルファの適切な投与量設定を確立するための情報を得ることを目的とし,本剤の1週間あたりの平均投与量とヘモグロビン値の相関を比較した.その結果,血液検査前15週間での1週間あたりの平均投与量が良好な相関を示し,39例中22例で有意な正の相関(p<0.05)がみられた.一方で,相関がみられなかった群では,相関がみられた群に対し,血清アルブミン値3.0 g/dL以下を示す症例が有意に多かった(p=0.01).15週間分での1週間あたりの平均投与量とヘモグロビン値を用いることで,目標ヘモグロビン値に達するための1週間あたりのダルベポエチンアルファ平均投与量が推測される.腹膜透析患者におけるダルベポエチンアルファ投与量の設定の一つとして1週間あたりの平均投与量を用いた設定を検討する意義があると考える.

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参考文献 (21)*注記

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