高齢化する腹膜透析患者の透析実態に関するアンケート調査

  • 日ノ下 文彦
    国立研究開発法人国立国際医療研究センター病院腎臓内科
  • 秋葉 隆
    東京女子医科大学腎臓病総合医療センター血液浄化療法科
  • 勝木 俊
    国立研究開発法人国立国際医療研究センター病院腎臓内科
  • 戸村 成男
    浦和大学総合福祉学部

書誌事項

タイトル別名
  • Survey on the current situation of peritoneal dialysis facilities for aged patients
  • コウレイカ スル フクマク トウセキ カンジャ ノ トウセキ ジッタイ ニ カンスル アンケート チョウサ

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抄録

<p> 「障害透析患者の透析実態に関するアンケート調査」 を実施し475の腹膜透析 (peritoneal dialysis : PD) 施設から回答を得た. その結果, 注排液を自分自身でできない患者を抱える施設が173施設 (36.4%) あった. 注排液の補助者は, 配偶者42.5%, 子供36.0%, 看護師15.0%であった. 自宅や職場以外で注排液を実施している患者のいる施設は64施設あり, そうした患者のPD実施場所は, 病院/診療所が42施設と最も多く, その患者数は73人であった. 3か月以上の長期入院PDを経験した施設は88施設 (38.5%) に上った. 高齢者におけるPDに関する問題点として, 在宅PD実施のためのサポート体制の整備・拡大を求める意見や病院以外の受入れ施設の充実を求める意見が多かった. 高齢PD患者の実態がある程度明らかになったので, 今後はさまざまな観点からPD患者の支援環境を改善するための検討が必要である.</p>

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参考文献 (1)*注記

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